「終わり良ければ総て良し」という言葉があるように、何事も結末を重視しなければなりません。
これは飲み会でも同様で、幹事に抜擢された場合は「締めの挨拶」も仕事の内です。
締めの挨拶がグダグダだと例え飲み会が楽しかったとしても全体的な印象がぼんやりとしてしまいます。
幹事になった場合に備えて、事前に締めの挨拶を行うタイミングや言葉などを覚えておきましょう。
タイミングが命
締めの挨拶はタイミングが非常に重要になります。
というのも、締めの挨拶をしても席を立とうとしない方が意外と
多いのです。
締めの挨拶で「退店してください」と明確に宣言することが少ないため、「あとちょっと時間があるだろう」と思う方が多いのでしょう。
だからといって、飲み会を楽しんでいたのに「はい!今すぐ退店してください!」ではあまりに急すぎるため、参加者から段取りが悪いと
思われてしまいます。
飲み会の余韻に浸る時間を考慮して、終了時間の10~15分前に締めの挨拶を済ましておきましょう。
締めの挨拶は定型文で覚える
乾杯の挨拶は飲み会の意義を左右するため、ある程度自由でも構いませんが、締めの挨拶は基本的に大きく変わりません。
定番と呼ばれる挨拶を定型文としていくつか覚えておきましょう。
例えば、忘年会の幹事として締めの挨拶を行う場合は以下のような定型文がオススメです。
「宴もたけなわではございますが、時間の都合上、この辺でお開きとしたいと思います。
本日は忙しい中お集まりいただき、本当にありがとうございました。
みなさんのおかげで大変素晴らしい会にすることができました。最後は一本締めで締めくくりたいと思います。」
(手締め後)
「それでは、1年間お疲れ様でした。来年もよろしくお願いいたします。」
このような例を主軸に考えていく事をオススメします。
挨拶時は大きな声で1人1人の顔を見て話して下さい。
手締めの注意点
先ほど紹介した一本締めは意外と混乱を招きやすいので注意が必要です。
そもそも一本締めは「手締め」と呼ばれる風習の種類の1つ。
正しい一本締めは「タンタンタン・タンタンタン・タンタンタン・タン」となります。
この拍数を見て「あれ?」と思った方がいるのではないでしょうか。
一本締めと聞くと「イヨー」の掛け声の後に一回だけ手を叩くものだと
考えている方も多いです。
しかし、これは「一丁締め」と呼ばれ、一本締めとは別の手締めと
なります。
もちろん、気の置けない仲間内で一丁締めの事を一本締めと呼んでいる場合は問題ありませんが、一本締めの認識が異なって
いてズレが生じると少々気まずい状態になりかねません。
特に、関東地方の方は一丁締めのことを一本締めだと考えている傾向がありますが、関西だとそうではない可能性が高いです。
締めの挨拶に手締めを含める際は、関西地方の方がいらっしゃることを考慮しておきましょう。
細かいことですので深く考えすぎる必要はありませんが、幹事の方は頭の隅にでも留めておいてください。