1年365日、世界ではいつもどこかでパーティーが開かれています。
それは日本でも例外ではありません。
どんなに気温が高く、不快指数の高い残暑の日であっても、スケジュールを組んでいたとすればパーティーは開催しなければなりません。
それが社会人の集いであるなら、出席者の多くは義務感で会場に集うことになるでしょう。
しかし、せっかく「非日常」の空間を演出してお客様を迎える場を作るのであれば、どんな目的で企画されたパーティーであっても参加者には楽しんでほしいですよね。
そこで、残暑の中でも軽やかな印象を与えるパーティーの演出方法を提案したいと思います。
秋口のパーティーを予定している方はぜひ参考になさって下さい。
視覚情報を最大限に活用する
「夏は暑い」という既成概念があるために、実際に気温と湿度が高いとより一層人は不快感を得ます。
暑さのイメージは、色彩にすると赤やオレンジ色などの暖色系です。
そこで、会場に設置するテーブルウェアなどを、さわやかな寒色系で揃えましょう。
人は自分で思うよりも視覚から脳に伝達される情報に依存しています。
ですから、視界がさわやかな色合いで彩られることで実際の体感温度まで下がると言われているのです。
テーブルクロス、紙ナプキン、食器などを柔らかな寒色系の色彩でコーディネートします。
そして壁や会場の入り口にもテーブルウェアと合わせた色彩を配置すれば、それだけで十分に寒色のイメージが参加者に印象付けられるはずです。
例えばビジネスミーティングや交流会などの目的で企画されたパーティーなのだとしても、食器などで色彩情報は活用できますので、ぜひ覚えておいて下さい。
特に便利なのが、透き通ったガラスの器です。
テーブルにセッティングしておけば必ず全員の目に入りますから、例え装飾を施せない会であったとしても参加者に一服の涼を与えてくれるでしょう。
残暑の季節には、多くの方が夏の疲労をため込んで疲れ切っています。
あまりカラーを主張しすぎても疲れさせてしまいますから、和名「月白(げっぱく)」「白菫色(しろすみれいろ)」「藍白(あいじろ)」「白藍(しらあい)」「卯の花色(うのはないろ)」などの白に近いカラーに、「夏虫色(なつむしいろ)」などのリラックスカラーを織り交ぜる手法がおすすめです。
参加者の健康にも配慮した料理を選ぶ
パーティーの品質を大きく左右する料理はケータリングで会場に届けてもらうのが最も手軽ですが、残暑の季節にはぜひ健康に配慮したメニューを選んで頂きたいと思います。
美味しさももちろん重要です。
しかし、夏バテから胃腸が弱った方が多いことを考えれば、あまり冷たくないもの、消化しやすいもの、美味しいけれど胃腸を刺激しすぎないもの、というポイントを押さえる必要があるでしょう。
会場をさわやかに演出し、美味しく、かつ身体に優しいメニューを手配すれば、参加者は帰ってからも、パーティーに参加してよかった、と思ってくれるはずです。
パーティーが成功したかどうかは、企画者の満足だけでは計れないのだと覚えておいてください。